タイ古式とは?
タイ古式マッサージは、圧とストレッチを組み合わせながら、全身をゆっくりほぐしていくマッサージです。
仰向けや横向きなど、さまざまな姿勢をとりながら、脚や腰、肩まわりを中心に全身へアプローチしていきます。
タイ古式のおもしろいところは、とにかく手技の種類が豊富なこと。
柔道の寝技のように見えるものもあれば、プロレスの技のような体勢になることもあります。
一見すると「何をしているんだろう?」と思うような手技もありますが、そんな自由さや遊び心も、タイ古式の魅力のひとつだと思っています。
指だけじゃない
施術者が使うのは、指や手のひらだけではありません。
肘、膝、足、前腕、そして時にはケツまで使って、身体全体で圧をかけていきます。
体重をうまく利用することで、力任せではなく、ゆっくりと深いところまで圧を届けていきます。
ストレッチの意味
タイ古式というと、大きなストレッチを思い浮かべる方も多いかもしれません。
実際には、身体を伸ばしたり、捻ったり、揺らしたりしながら動きを確認し、どこに硬さがあるのか、どこが動きにくくなっているのかを探っています。
「セン」という考え方
伝統的なタイマッサージでは、身体には「セン(เส้น)」と呼ばれる経路があると考えられ、そのラインに沿って施術を行うものとされています。
個人的に印象に残っているのが、タイ古式の名手として知られた故 Pichest Boonthumme先生の施術です。
施術が進むにつれて、手の指先や足の爪先へ向かって、じんわりと熱が集まっていくような不思議な感覚がありました。
科学的に説明しきれないところも含めて、タイ古式のおもしろさだと思っています。
タイ古式の流派
現代のタイ古式は、よく
・ワット・ポー式(バンコク式)
・チェンマイ式
という二つのスタイルに分けて紹介されます。
一般には、ワット・ポー式は比較的「指圧」を重視し、チェンマイ式は肘や膝など身体のさまざまな部分を使った施術や、多彩なストレッチを特徴とすると説明されることがあります。
ただ、実際のタイ古式はもっと自由です。
地域やスクールによる違いだけでなく、先生ごと、施術者ごとにもかなりスタイルが異なります。
「タイ古式=ひとつの決まった型」ではない。
そこも、このマッサージのおもしろいところです。
SOIの施術スタイル
SOIのタイ古式は、大きく二つの流れから影響を受けています。
ひとつは、チェンマイで独自の施術スタイルを教えていた Pichest Boonthumme氏。
もうひとつは、タイ古式とオステオパシーの考え方を組み合わせた David Lutt氏。
Pichest Boonthumme
Pichest氏の施術では、決められた順番で手技を行うことよりも、まず身体を観察し、「いま、どこにアプローチする必要があるのか」を探していきます。
そして必要な場所に、施術者自身の体重を使いながら、じっくりと深く圧を入れていきます。
David Lutt / Dynamic Thai
David Lutt氏のDynamic Thai Massageでは、揺らしやリズミカルな動きなどを使った、より柔らかく動的なアプローチが特徴です。
身体を固定して一方向へ伸ばすだけではなく、動きの中から身体の緊張をほどいていきます。
剛と柔。
その間を行き来しながら、身体がゆるみ、自然と深い呼吸ができるような施術を目指しています。