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タイ式は指圧とストレッチを組合わせたタイの伝統的なマッサージです。
理論上、セン(เส้น)と呼ばれる気の流れるラインに沿って施術するものとされていますが、実際は、筋膜の繋がりを意識して組み立てられているようです。
また、指だけでなく、肘や膝など、体の様々な部位を使ってじっくりと圧をかけていきます。
ストレッチについては、身体を捻ったり伸ばしたりすることで、可動域を確認したり、硬くなっている部分を見つける目的で行います。
バンコクにある王立寺院ワット・ポー(วัดโพธิ์)は、タイ古式マッサージの総本山として知られています。ワット・ポー式の特徴は、センに沿った指圧にあります。
ワット・ポーは、医学や天文学などの知識を集めた寺院で、センを描いた石板や「ルーシー・ダットン(ฤาษีดัดตน)」と呼ばれるタイ式ヨガのポーズを描いた石板を所蔵しています。
タイ北部に位置する古都チェンマイには、マッサージスクールが多数あり、タイマッサージを学ぶ外国人の多くが訪れます。チェンマイ式の特徴は、肘や膝など、指以外の部位を用いた多彩な手技の数々にあります。
2019年、タイマッサージ(ヌアット・タイ)はユネスコの無形文化遺産に登録されました。タイの農村社会で、農作業による筋肉疲労を癒す営みとして根付いている点や、外国のマッサージ文化との交流を通じて日々進化し続けている点などが評価されました。
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